物理学習ルート

物理勉強ルート

この勉強ルートは一般受験生でも学習に利用できるように作っています。現論会の生徒はこのルートを現論会独自の教材でアレンジしたルートを使います。入塾をご検討の方で詳しいルートを知りたい方はお問い合わせよりご連絡下さるようお願いします。

 

勉強ルート

[第一段階] 高校 入門レベル
物理基礎・物理の教科書
『橋元の物理・物理基礎をはじめからていねいに』

[第二段階] 大学入試 入門レベル
『物理のエッセンス』

[第三段階] センター・中堅私大レベル
『良問の風』
『重要問題集』(A問題)

[第四段階] 難関国公立・私大レベル
『重要問題集』
『名問の森』

[第五段階] 大学別対策
志望校の過去問
分野別対策

[第六段階] 最難関大対策(マニア向け)
『難問題の系統とその解き方』
『新・物理入門』

 

勉強ルート 解説

[第一段階] 高校 入門レベル
終了までの目安:30日
この段階は、高校物理がほとんど理解できていない人のためのものです。ここで物理の基本法則を根本から理解し、基礎的な公式の運用がある程度できるようにします。そうすることで、のちに続く問題演習についていけるようになるはずです。受験生は現在の学力を考えて、この段階は飛ばしてもかまいません。しかし、不安な分野は教科書を読み直すと新たな発見があるかもしれません。教科書を一巡して、演習問題をもう一通り解いたら次の段階に進みましょう。教科書にどうしても馴染めなければ、『橋元の物理基礎・物理をはじめからていねいに』がおすすめです。

[第二段階] 大学入試 入門レベル
終了までの目安:40日
この段階では、「基本〜標準問題が粗方解ける」状態を目指します。自分がこの状態にあるな、と思ったら(目安としてはセンター形式で60点くらいは安定して取れる)飛ばしても構いません。エッセンスが3週終わったら次の段階に進みましょう。

[第三段階] センター・中堅私大レベル
終了までの目安:30日
この段階は「標準問題までならパッと解法がわかり、スピーディーに計算できる」状態を目指します。ここまで持っていければ、センターは安定して7~8割以上取れ、MARCHレベルの大学では志望校対策をすれば合格点を取れる素地がつきます。それなりに物理を理解できているなと思う受験生はこの段階から始めればいいでしょう。良問の風を3週できたら、志望校に応じて次の段階へ進みましょう。

 

MARCHレベル、またはそれ以下→第五段階へ
MARCHレベルよりも上→第四段階へ

 

[第四段階] 難関国公立・私大レベル
終了までの目安:40日
この段階では、少し重めの入試問題とも立ち向かえる実践力・思考力を身につけます。ここまできっちりこなせば、ほとんどの大学で合格点を取れる素地がつきます。重要問題集または名問の森を2週しましょう。時間を意識した解き方も身につけたいので、1問あたり15~20分を目安に取り組むと良いです。(きつい場合は適宜調整してください)

 

“かなり”余力も時間もある→第六段階へ

それ以外→第五段階へ

 

[第五段階] 大学別対策
過去問を時間を計って解いていきましょう。その中で苦手な分野、理解が浅いと感じる分
野は、前の段階に立ち戻ってしっかり復習しましょう。うやむやにするのは一番よくない
です。

[第六段階] 最難関大対策(マニア向け)
最難関大を志望していてかなり力を持て余している人は『難問題の系統とその解き方』を
、微積分をふんだんに使ったより本質的な物理に興味がある人は『新・物理入門』をやる
といいでしょう。正直合格点を取るだけならここまでやる必要はないです。

 

参考書・問題集一覧

物理の教科書
『橋元の物理基礎・物理をはじめからていねいに』

橋元の物理基礎をはじめからていねいに (東進ブックス 大学受験 名人の授業)
『物理のエッセンス』

物理のエッセンス 力学・波動 (河合塾シリーズ)物理のエッセンス 熱・電磁気・原子 (河合塾シリーズ)
『良問の風』

良問の風物理頻出・標準入試問題集 (河合塾シリーズ)
『名問の森』

名問の森物理 力学・熱・波動1 (河合塾シリーズ)名問の森物理 波動2・電磁気・原子 (河合塾シリーズ)
『重要問題集』

物理重要問題集 2018―物理基礎・物理
『難問題の系統とその解き方』

難問題の系統とその解き方物理
『新・物理入門』

新・物理入門 (駿台受験シリーズ)

 

 

参考書の使い方

[全体について]
問題集は基本的に2週以上することになりますが、1週目をやった際、解法がパッと思いつ
いてスラスラ解けた問題は、2周目では手をつけない方が弱点を埋めて効率よく進めるこ
とができます。(答えが合っていても熟考した問題は2週目以降もやりましょう) もしどの
問題を2周目3周目で除外していくべきかを自分で判断するのが難しければ、全部やるのが
良いでしょう。

 

物理の教科書

目的:基礎事項・基本公式の習得

進め方は、ついている練習問題をそのつど解きながら読み進める→章末問題を解く→次の分
野でも同様に進め、それと同時並行で前の章の練習問題をもう一度解いていって追いかけるという形がよいです。前の分野の内容を忘れにくくなります。これが一巡終了したら、最後に章末問題をもう一度全部解いて総復習し、エッセンスに進みます。

 

『物理のエッセンス』

目的:基礎事項の習熟

 

問題数:184+165題

これは初めに(追いかけ復習なしで)さっと一周することで、高校物理の全体のアウトラインを把握することができます。そのあとはじっくり2周目を解き、3周目ではできなかった
ところ・苦手分野のみを復習します。

 

 

『良問の風』

目的:入試標準レベルの問題への対応力・計算力の増強

問題数:136題

この問題集を完璧にすることがひとつの山場だと言っても良いでしょう。1周目は普通に
一周すれば良いですが、計算スピードを養うために2周目以降は一問12分~10分の時間制限
を課します。(時間は自分の計算スピードに合わせて調整してください。目安は、少し長考
すると間に合わなくなるくらい) この問題集に限っては、スピードを鍛える意味で、全て
の問題を3週してください。また、エッセンスと著者が同じでリンクしているので、わか
らない点があればすぐにエッセンスの該当ページを参照することができます。

 

『重要問題集』

目的:二次試験典型問題への習熟、応用力の増強

問題数:143題

名問の森と比較すると、網羅性が高いことが特徴です。東大京大東工大以外を志望する受
験生は、名問よりこちらをやるといいでしょう。

 

『名問の森』

目的:応用力の増強、二次試験典型問題への習熟

問題数:64+57題

重要問題集と比較すると、別解が豊富で、本質的な思考力が鍛えられるような問題が多い
です。高いレベルの応用力が求められる最難関大受験者はこちらがおすすめです。