この記事では合格した人が実践している効果的な過去問の使い方を解説していきます!
逆転合格には過去問の攻略が絶対に必要なので、この記事で過去問の使い方を学んで逆転合格を果たしましょう!
1.過去問の目的
過去問は傾向を掴む最良の問題集
大学が入試問題を作成する際、科目ごとにチームが組まれます。そしてチームのメンバーは、今までの過去問(中には50年分をチェックする大学もある!)を入念に確認して、今までの傾向を引き継いだ上で時代に合わせて問題を作成します。つまり問題を作っている先生が一番の「過去問利用者」なのです。
そのため、昔の過去問を少し改良して出題されるケースもあり、中には全く同じ問題が出題されることもあります。
次の文章は、数年前の東京大学入学試験における、日本史の設問の一部と、その際、受験生が書いた答案の一例である。当時、日本史を受験した多くのものが、これと同じような答案を提出したが、採点にあたっては、低い評点しか与えられなかった。なぜ低い評点しか与えられなかったかを考え、(その理由は書く必要がない)、設問に対する新しい解答を5行以内で記せ。(1983年度第1問)
上の問題は東京大学で実際に出題された入試問題です。いかに過去問を入念に勉強しているかが問われています。
過去問はペースメーカーとして使う
受験生の中にはちゃんと合格点を取れるようになってから過去問を解きたいという人がたくさんいます。
ですが、その「合格点を取る」ためには、過去問で実力を検証していかないといけません。過去問をいて苦手な箇所を分析して、対策をしてまた過去問を解く、というサイクルで学習を進めるのがもっとも効果的です。
登山に例えると、1年後に富士山を登り切るという使命が与えられたとして、本番まで富士山に挑戦しないなんてことはないですよね。何度も富士山に挑戦して何が難しいのか、自分には何が足りていないのかという検証は必ず行うべきです。
入試でも同様に、過去問で比較検証を必ず行うようにしましょう!
過去問で戦略を立てよう!
例えばセンター国語は80分で4題を解く試験で、傾向も一定しています。時間が足りなくなることもあらかじめ分かっている試験です。
ですので、過去問を解いて自分にあった最良の「時間配分」や「戦略」を考えておくべきです。最悪のケースに備えることこそ過去問を活用する最大の意義です!
詳しくは「過去問の活用」で解説します!
2.過去問を始める時期
過去問を始める時期については、全般的には夏休みが明ける9月ごろに始めるのが良いでしょう。
ただし基礎力がない状態では効率的でないので、10月末までは基礎力を重視しましょう!
3.過去問の解き方
過去問を解く方法には「設問ごとに分けて解く」か「全体を時間をはかって解く」方法があります。
設問ごとに分けると時間もかからないため、現役生であれば行ってもよい方法ですが、過去問を解く最大のメリットは「戦略」を立てることのので、できる限り「全体を時間をはかって解く」ようにしましょう!
4.過去問の復習法
過去問を解いていて気をつけて欲しいことは「満点が取れるまで復習」「まちがえた問題は分野ごと軸のテキストで復習」の2点です。
せっかく過去問を解いたのに満点が取れるまで復習をしないと、類題が出題されても解くことができません。これでは過去問をやる意味がないので必ず満点をとれるようになるまで復習しましょう!
また間違えた問題は、その分野ごと復習するようにしましょう!
例えばセンター英語で「関係代名詞」の問題を間違えてしまったとすると、おそらく「関係代名詞」自体の理解が不足しています。間違えた問題だけを復習しても効果は薄いので、ネクステージなどの軸の参考書に戻って分野ごと復習するようにしましょう!
5.過去問の活用
過去問の活用の仕方として「学習計画の作成」が挙げられます。
例えば、土曜日に過去問を解いて日曜日に問題部分の復習をします。そのときに自分が間違えた問題を中心に苦手なジャンルをピックアップして、苦手を克服するために必要な参考書の項目をリストアップします。そのあと、リストアップされたものを月曜日から金曜日まで割り振って「学習計画」を立てていきます。実際に月曜日から金曜日まで勉強して、また土曜日に過去問を解きます。
これの繰り返しによって1週間ごとに確実に成績を伸ばしていくことができます。
人によってはスパンを1週間ではなく2週間であったり1ヶ月にすると良いでしょう。