世界史は範囲がものすごく広い上にカタカナもたくさん出てきて、覚えるのが大変ですよね。
そこで今回は世界史の勉強法について紹介します。
これを読めば世界史の勉強の効率が格段に上がること間違いなし!
通史から論述まで網羅しているので、世界史初学者の方も既習者の方も必見です!
- 目次
- 1.世界史勉強法①通史は「タテ」→「ヨコ」!
- 2.世界史勉強法②問題集で知識を定着させよう!
- 3.世界史勉強法③選択式問題は弱点の宝庫
- 4.世界史勉強法④小論述は暗記命
- 5.世界史勉強法⑤大論述は慣れるまで!
- 6.世界史勉強法⑥過去問にチャレンジ!
1.世界史勉強法①通史は「タテ」→「ヨコ」!
世界史には大きく分けて 「タテ」と「ヨコ」の二種類 があります。
「タテ」の世界史とは地域ごとの世界史/span>を、「ヨコ」の世界史とは同時代ごとの世界史を指します。
通史をする際にはまず「タテ」の世界史から覚えていくことを意識しましょう。
といっても、一気に一つの地域の通史を終わらせるというわけではありません。
これまでの世界史の授業や教科書、通史用の参考書(勉強ルートを参照)の構成を思い出してください。どれもある程度時代ごとに区切られて進んでいきますよね。
既存の世界史教材のほとんどがそのような構成になっているのに、わざわざ一つの地域だけをピックアップしてまとめ直すのは非常に効率が悪いです。
そこで、普段の世界史の授業や教材の流れに従いながら、時代ごとに「タテ」の世界史を捉えていくことをお勧めします(例:近世の中国なら「明清」の流れを完璧にする)。
こうしてある地域のある時代ごとの「タテ」の世界史が完璧になれば、あとは断片的であった流れをつなぎ合わせるだけで地域ごとの歴史が身に付くことになります。
それらをつなぐ時、大まかにどれがどの時代なのか意識するようにしてください(例:「唐」→古代、「宋」→、「明清」→近世、「中華民国」→近代)。
その際、どの世紀なのかまで覚えられれば完璧です。
この作業ををすべての地域で行えば、知らずしらずのうちに「ヨコ」の関係性も把握できるようになります。
では、実際に「タテ」の世界史の勉強法はどうすればよいでしょうか?
もっともオススメなのは、自分で授業をすることです!
最初は世界史の教科書や参考書を見ながらでも構いません。
自分の部屋にいる時や散歩をしている最中などに繰り返し繰り返し授業をしてみましょう。
流れも知識もいっぺんに身につくはずです。ぜひ参考にしてみてくださいね!
2.世界史勉強法②問題集で知識を定着させよう!
問題集にはたくさんの種類がありますよね。何を選べばよいか分からず、悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
世界史の知識定着のためにオススメしたいのは次の二つ!
⑴一問一答
まずは、大定番の一問一答です!
勉強法は様々!
最初は本来の用途である知識の確認に使いましょう。
1周目は軽くイメージをつける程度に。
2周目は1周目で分からなかったところを意識し、しっかり覚えましょう。
2周目で漏れたところを3周目で補えば完成です。
間違えたところは正の字で日付とともに記入するとわかりやすいですよ!
こうして一問一答を本来の用途で周回し終えたら、次は問題文を活用していきます。
実は問題文には覚えるべき情報がたくさん書かれているのです。
答えを見て問題文を思い出すだけで、簡単に記述対策もできてしまいます。
また、過去問演習の際に分からない問題に出会ったら、その情報を一問一答に書き込んでいきましょう。
それを積み重ねていけば、最終的には自分だけのオリジナル弱点ノートの完成です!
一問一答は、たった1冊で私立対策も国立対策もできる万能問題集なのです!
<山川出版社 山川一問一答世界史>
教科書準拠で初学者にもオススメ。知識量も十分。
<東進ブックス 世界史B一問一答【完全版】>
一冊で早慶レベルまで完全網羅。
⑵穴埋め式問題集
次は穴埋め式問題集を紹介します!
穴埋め式とは教科書のような文章が広がる中、重要単語が空欄になっているタイプの問題集です!
最も有名なのは書き込み式教科書ですね。
このタイプの問題集では流れとともに勉強するので、知識が定着しやすいです。
また、教科書とは違う記述のものであれば、別視点からの歴史を学べる上に様々な表現を身につけることができます。
これは論述にも役立ちますね!
<山川出版社 書き込み教科書 詳説世界史>
天下の山川の書き込み式教科書。通史との併用は効果抜群。
<山川出版社 世界史総合テストPlusα>
教科書とは違う記述で歴史を学べる。記述問題もある幅広い一冊。
3.世界史勉強法③選択式問題は弱点の宝庫
センターや私立の問題には必ず選択式問題があります。
いわゆる四択問題ですね。
恐らく受験生が最も多く解くことになる問題形式です。
こうした問題は、多くの人が答えを選んで合っていたらそれで終わりにしがちです。
しかし、あることを意識すればたった一つの四択問題からたくさんの情報を得ることができるようになります。
意識して欲しいのは一つ!
問題を解いている時に一つ一つの選択肢の正誤を吟味し、間違っている箇所を訂正するということです。
これをすると、たった1題の四択問題が4問の正誤問題へと変化します。
これを毎回繰り返せば、かなりの量の正誤問題をこなすことになるんですね。
また、訂正できなかった箇所や訂正し間違えた箇所は自分の弱点になります。
その上、四つの選択肢はテーマが基本的に同じになりますから、苦手な範囲までわかることになるのです。
復習の効率も上がり、弱点を浮き彫りにしてくれる選択式問題は隅から隅まで使い尽くしましょう!
4.世界史勉強法④小論述は暗記命
ここからは論述対策になります。
論述は必要ないよ!という方は「世界史勉強法⑥過去問にチャレンジ!」をお読みください。
さて、論述問題というと300字〜400字程度の大論述を思い浮かべる方も多いと思われます。
しかし、このような大論述をいきなり書くというのはかなり大変です。
そこで、大論述に挑戦する前に60字〜120字程度の小論述で練習を重ねることをオススメします!
肝心の勉強法ですが、次のようなプロセスで勉強しましょう。
⑴何も見ずに小論述の問題をマスの入った添削用紙などに解く。
⑵問題文をノートに写す(コピーしたものを貼ってもよい)。
⑶模範解答を問題の下に写す。その際大事だと思われる語句は薄い暖色系(オレンジやピンクなど)のペンで、赤シートで隠すことができるように記入する。その他表現として大切だと思うような説明部分は青字で記入する。
⑷模範解答の下にその小論述のポイントをまとめる。大体2〜3個のポイントがある。
⑸ポイントに従い採点した自分の解答をノートに貼り付ける。
⑹⑴〜⑷でできた模範解答の蓄積がたまってきたら、繰り返し読み返して解答・ポイントを暗記する。その際一回一回には長い時間をかけず回数をこなすことに注意する(ペースは大体10分で20題程度)。
小論述の勉強法は以上になります。
基本的に大論述は小論述の組み合わせで構成されます。
論述全体の基礎である小論述を完璧にして論述を得点源にしていきましょう!
5.世界史勉強法⑤大論述は慣れるまで!
いよいよ大論述の対策です。
とは言っても、特別注意しなければならないことがあるわけではありません。
基本的には小論述と勉強サイクルは変わりありません。
ただ、大論述の場合題意が取りにくいことが多いので、問題をしっかり分析するようにしていきましょう。
分析のポイントは次の4点です。
⑴地域問題によっては複数の地域を論述しなければならないこともあります。どの地域のことが聞かれているのかはメモするようにしましょう。
⑵時代時代も論述の際には外せないポイントです。どの時代の出来事かは意識するようにしましょう。
⑶題意当然ですが、これが最も大切なポイントです。聞かれているのは政治史なのか経済史なのか、また背景なのか変化のなのかしっかり捉えてください。
⑷注意点最後に注意点・留意点のチェックです。触れなければならない事項や指定語句、字数など重要な事柄が書かれていることが多いのでもれないようにしましょう。
解く際は以上のポイントに注意してくださいね!
大論述は地域や時間の範囲が広い場合が多く、字数も多いため何を書いたらいいか分からなくなりがちです。
でも、以上のポイントをしっかり押さえ、小論述で学んだ知識をしっかり出し切れば合格答案を作ることができるようになります。
最初のうちは大変だと思われますが、何問も何問も繰り返しやって慣れていきましょう!
6. 世界史勉強法⑥過去問にチャレンジ!
最後は過去問です!
過去問の勉強法自体はこれまでに話してきたものと変わりありません。
あとは今までのやり方に沿ってひたすら解き進めてください!
過去問は出題形式の確認です。
早いうちから出題形式を知っておくと、日頃の勉強効率は大きく向上します。
10月〜11月に過去問演習を始められると大分差がつけられるので、目標にしてみてくださいね!
以上で世界史の勉強法の紹介は終わりです!ぜひ、参考にしてみてくださいね!
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